東日本大震災

ダイアン・M

2014年03月12日 12:15

 大震災の映像を見るたびに気になっていることがある。3年前、大震災の3、4日後だっただろうか、NHKのニュースは震災一色であったが、その中で息子を探している夫婦が出ていた。岩手だったが宮城だったかは忘れたが、郵便局に勤める息子と3月11日以降、連絡が取れていないと息子の消息をたどっていた。両親とも60代だろうか、息子の名前を大きな声で叫びながら、がれきでいっぱいの集落、ものが散乱した建物の中を必死に探していた。その息子は見つかっただろうか。

 昨年決まった2020年東京五輪は「復興五輪」とも呼ばれているらしいが、この五輪が実は東北の「復興」を阻むものになりそうという報道があった。五輪工事に建設作業員が流れ、復興作業が遅れるのではとの懸念があるためだ。経済が順調というが、中央と東北とのギャップは大きい。

 昨日(3月11日)、NHKスペシャルで「あの日生まれた命」という番組があった。2011年3月11日に生まれた子どもたちを何人か紹介していた。その番組は仕事をしながら、見、聞きしたのだが、改めて「命」というものを考えさせられた。子の親たちは、新しい命の誕生を喜びながらも、同じ日、一瞬でたくさんの命が亡くなったという重みにが心に残っているようだった。
 
 あれだけの経験、東北の人でなくても、あれだけの映像を見た私たちは、復興が東北人のことだけでなく、日本人のこととしてとらえていかなくてはと思う。東北に「花」は咲いているようにも思えるが、早く大輪の花が広がるように、私にできることをしていきたい。
 
 

 

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