思い出パリ日記「カフェ・ボル」

2009年02月13日

思い出パリ日記「カフェ・ボル」
 パリの朝はカフェで始まる・・・なんて、使い古された表現。しかし、私の一日はカフェ・オ・レで始まった。
コーヒーを作って、ミルク(le lait レ、フランス語でミルク)をあっためて「カフェ・オ・レ」を作る。ミルクからカフェ・ボル(おつゆ椀みたいなものです)にそそぐ。日本に帰ってきてからは、そんなに飲まないけど、お休みの日だとか、バゲット(フランスパン)が余ったときに「パリの朝」を再現している。
 カフェ・オ・レを入れるカフェ・ボルはフランスではスーパーで買える。生活必需品なので、安くてもいい品がそろっている。私はフランス生活をスタートさせたとき、まず、このカフェ・ボルから買った。ハビタに行って、明るいオレンジ色のやつを。長~いフランス生活で、そのボルにひびはできたけど、割れずにずーと一緒に朝を過ごしてきたのにさ、帰国するときに、なぜかなんも考えずに住んでいたアパートに置いてきた。ルームメートたちがいたし、荷物の重量が気になったということもあり、ほんと簡単に置いてきたんだよー。持ってこればよかったと今でも時々後悔している。先日、もうすぐパリを引き上げるという友人がアドバイスとあったので、「捨てようかどうしようか迷うものはとりあえず、日本に持ってこい。いらないと思ったら、日本で捨てな」と経験からメールを送った。
 写真のカフェ・ボルは、フランスの観光地などで売られている名前入りのものだ。日本と同じように観光土産品店でマグカップやキーホルダーに「ステファン」「マリー」「ピエール」とかあちらの名前入りで売られている。私のは4年ほど前に仲良くしていた人からもらったもの。日本から遊びに来ていた妹とアルザスに遊びに行き、そこの観光地で名前の入ってマグカップを見て、彼に買ってあげようかなーと思ったけど、彼は日本流にいえば団塊のおやじ(今風だとアラ還ね)だし、「おじさんに買ってもねー」と思っていたら、彼が私の名前入りもカフェボルを用意していてくれたのです!私の名前入りはもちろんないので、「特別に注文したんだゼ」と強調することったら。その「職人」が「なんてー名を書けばいいんだ」と彼に聞き、彼が私の名を答えたら「ん? 聞いたことねーな」。彼「犬の名だよ」とのやりとりがあったと説明していた。失礼だわ、犬の名前なんてと二人で大笑い。時々、このカフェボルでカフェ・オ・レを飲みながら、その彼のことより、「犬の名」のやりとりを思い出し一人笑う私だ。


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Posted by ダイアン・M at 11:54│Comments(1)パリ日記
この記事へのコメント
多分。。その方は運転の上手なアノ方?
って言っても私は噂しか知りませんが。。
ダイアンさんって基本的にロマンスグレータイプの方に
モテますね!
「犬の名前」カフェボウル。
今度見せてね(^^)
Posted by 本村ひろみ本村ひろみ at 2009年02月14日 23:59
 
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