「おとこの秘図」

2014年02月19日

「おとこの秘図」



  今、現在自分が頭の中で考えていることを偶然にテレビや活字で見たり、またテレビで見たり本で読んだりしたものが偶然に人との会話で話題になったりすることってないだろうか。私はけっこうそういうことがあって、印象に残っているのは、パリにいたころ、新しく来たルームメートとのこと。彼女の名前は「ベレニス」。私はそれまでその名前を聞いたことがなかったので、「初めて聞く名前。フランスでは多いの?」と彼女にたずねると「ラシーヌの作品に出てくる」と教えてくれた。私はちょうどそのころ、サガンを読んでいたのだが、そのベレニスの翌日、サガンの物語の中に「ベレニス」という文字が出てきて、「ラシーヌの~」とあったので、私はギャーと叫び、ルームメートのベレニスに「あなたから昨日聞いたことがここに書かれてるー」と興奮して言った。

 で、今日。今、読んでいる池波正太郎の「おとこの秘図」がテレビで紹介されていた。本も読み、テレビもつけているのでパっと顔をあげると
本の表紙が写っていて、そして同じもが自分の手元にもあって不思議な気がした。池波正太郎は「食」の描写も素晴らしく、読むたびに私はよだれが出そうになるが、番組では「おとこの秘図」の中の食事を再現しているものだった。しかし、読んでいる本と、テレビで取り上げられた本が一緒、ということに興奮してしまった。

 五輪真っ最中。今夜、浅田真央登場。バンクーバー五輪の総集編を見て涙が出た。真央ちゃん、悔いのにように舞って。


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Posted by ダイアン・M at 14:39│Comments(1)私の本棚テレビっ子
この記事へのコメント
Tout comme la clé du songe de votre "Songe d'une clé" d'il y a quelques temps était une clé introuvable, mais qui est peut-être en vous, vous avez affaire à des "synchronicités", ou au "hasard objectif" des surréalistes ! Il faut aussi en chercher la clé, si elle existe ! Des coïncidences, points de rencontre entre plusieurs niveaux de réalité qui se heurtent sans raison apparente, pour des événements sans importance. Il y a de quoi exciter votre imagination !
度々、フランス語で書いてしまい,申し訳ありません。
Posted by Roland at 2014年02月19日 23:02
 
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