なんという愛らしさ、オードリー
2009年06月19日

何年ぶりかで「ローマの休日」を見た。ひとこと、よかった。オードリー・ヘップバーンの愛らしさ、品のよさは驚嘆に値する。
この映画ができたのが1953年、まだ第二次大戦が記憶に新しいこのときに、こんな素敵な女性がスクリーンに誕生、世界中の人々の驚きは想像に難くない。
ローマに着いて、大使主催でのパーティで、各国の要人がアン王女(オードリー)に拝謁するが、アンは立ちっぱなしで、ドレスの下で、靴を抜いで脚をもういっぽうの脚でマッサージみたいに触ってみるシーンがあるが、なんともかわいく、またおみあしがすてきでさわやかな色気に少しドキドキ。
しかし、「ローマの休日」はなんといっても、グレゴリー・ペックとのローマの町散策である(ちょっと表現が軽い)。永遠の都の名所、旧跡をたずねるうちに、2人の間にはほのかな思いが生まれてくる。だが、まじめなアンは、自分の立場というのをわきまえているので、彼女の現実にもどっていくのだ。
ラストは、ちゅらーく泣いた。これ、外国語ではないですよ。とっても泣いたという意味。オードリーとペックの目だけでわかりあえるという演技。ペックの笑みをたたえたまなざしがとってもよかった。宮殿に最後まで一人のこるペック。この余韻が、「休日」が終わったことを実感させる。
出演者、脚本、すべて「映画」が観客に与える夢を満たしている。心に残る作品だ。

Posted by ダイアン・M at 13:35│Comments(2)
│DVD劇場
この記事へのコメント
夢のようなひとときが終わる。つかの間の喜び。儚い時間。。。幸せの分だけ訪れる空白も大きい。そんなラストだよね!大好きな1本です(^^)
Posted by 本村ひろみ
at 2009年06月21日 23:41

幸せの分だけ、訪れる空白も大きい・・・うーん、うなってしまいます。ほんとですね。いい余韻に浸れる映画ですね。
Posted by ダイアン・M
at 2009年06月21日 23:58
