政権後退、再生の日

2012年12月17日

 東京7区で当選した民主党の長妻昭氏は、2007年の野党時代、国会でそのころの大問題であった「消えた年金問題」を追求し、「ミスター年金」といわれた。自民党の野党時代、2009年9月からの約3年、国会で政府や与党の問題点を取り上げて追求した自民党の政治家はいただろうか。復興対策への批判はあるが、自民党の政権批判は、政策そのものよりも、ただただ「政権に復帰したい」だけで、政府・与党を批判していたような印象だ。
 安倍は民主党政権の3年で生活はよくなったかと国民に聞いていたが、3年で構築したものがすぐに出るはずがない。自民党は65年の長期政権だったから、その中には悪いことも良いこともあったわけだ。65年と3年を比べるよりも、2009年以前(近くて5年以内)との比較でみたら、自民も民主もどっちもどっちだろう。特に沖縄の問題はどこを信用していいのか。民主党になれば基地問題の解決も早くなると思っていたが、とんでもない結果になった。
 これから日本はどうなっていくのだろう。この不安は夏ごろからずっとあった。いや、昨年大阪市長に橋下がなったときからかな。日本の教育水準は世界一で、人柄も謙虚で、勤勉ですごい民族だと思う。しかし、政治家が最低だ。ある人にこんなことを言ったら「でも、国民はそれにあう政治家を選ぶといいますからね」と答えていた。そうだなあ。一度政権を放り投げた人がトップにいる政党を「やっぱしここしかない」と選ぶ民族だものなあ。
 まあ、しかし、民主党は残念でした。惨敗なので、残念というより言葉もないけど。最近は出口調査や世論調査で、選挙投開票の数日前には、だいたいの結果がわかっているので、有権者も「勝ち馬」に乗ったのだろう(ある評論家が言っていた)。
 今、何よりも大事なのは東北の復興だ。民主党は、こないだまでの野党自民党のように批判ばかりせず、政府・与党と一緒になって、一日も早い東北の再生に尽力してほしい。
 今日(12月17日)がいい天気でよかった。もし、どんよりと曇っていたら、ほんとに落ち込んでいただろう。ある意味で、再生の日です。
 


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Posted by ダイアン・M at 23:26│Comments(0)時事
 
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