お見舞い

2009年11月25日

 昨日(11月24日)は、父と県立北部病院に入院している祖母の見舞いに行った。

 先週末に大量出血し、救急車で運ばれた祖母。ICUに入っていて、面会時間が決められており、その時間に間に合うように那覇を出発した。年齢も年齢だし(91歳)、血も吐いて絶対安静だというから、これは「いよいよ・・」と緊張していたのだが、叔母たちが話す祖母の様子は、点滴しているので、動くことができずに「うくせー、うくせー(起こして、起こして)」と大きな声で叫んでいるということだった。これを聞いて、あ、たぶん、祖母はまだまだ大丈夫だと思った。


 病室に行くと、祖母はベッドに半眼でぼんやりとしていた。私が誰だか認識できたのかわからないが、私を見て口を動かした。耳をちかづけると「おしっこしたい」。この言葉はもう口癖のようなものなのだが、看護師さんに「おしっこしたいそうです」と伝える。下半身の方におまるを置いたが、しばらくしてまた口を動かしている。「でない・・・」。たぶん、残尿感がずっとあるのだろう。

 この日は、胃カメラで検査したとかで、その麻酔が残っていたのかぼーっとしており、おまるを片づけたあとは眠り始めた。看護師の説明では、胃はなんともなく、この状態なら普通病棟に移れて食事もできるとのことだった。


 私と父はベッドの両サイドに立って、手をにぎったり、ふとんをかけなおしたりした。父は祖母の額に手をおいたり、にぎったりを繰り返していた。

 父の母親は23年前に老衰で亡くなった。その祖母は父のすぐ上の兄の家族と暮らしていて、その家族が最後を看取った。だから父は「自分の親のときは何もできなかったから、僕も手伝ってあげたい」と、祖母(彼の義理の母)が入退院を繰り返すようになり始めたころ(2年ぐらい前)に言っていた。

 母のきょうだいは6人いて、みんなで交互に介護しているので、父は時々お見舞いにいくぐらいである。昨日は、祖母の子ら(叔父、叔母や母)がいたら、なかなか、祖母の額に手を置くことなんてムーク(婿)なので、やはり気をつかってできなかったと思うが、私と2人だったので、「熱はないみたいだな」と何度も額や手ににふれ、体の調子を確認していた。


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Posted by ダイアン・M at 12:39│Comments(4)私事
この記事へのコメント
おばあさん、心配ですね。
早く良くなるといいですね。

お父さんは恥ずかしがりやですか?
文章を読んでそんな気がしました。
ムークだと祖母の額に手を置くことなんてできないというところは、何となくわかるような気がしました。
Posted by 建築アトリエ海建築アトリエ海 at 2009年11月25日 18:39
 建築アトリエ海さま
いつもありがとうございます。祖母は普通病棟に移り、元気にお話もするようになったとのことです。父は、まあ、恥ずかしがり屋かなあ、それよりもテレ屋だと思います。似ているようでちょっとニュアンス違いますよね。男性ってテレ屋多いですよね。
Posted by ダイアン・Mダイアン・M at 2009年11月27日 01:07
久しぶりの登場なので、ハンドルネームも忘れてしまいました。

親父さんなかなかやるね。
「スゲッ」と「カッケー」が入り交じった、「スッサーヤー」って感じですね。
義母の手を握るとか顔に触れるとかって、テレの領域を遙かに越えた、ものすごい勇気と何よりそこに行き着く心のふれあいっていうか・・・
要するに「家族」なのですね。

私事、なかなかその域には遠くて
Posted by 海坊主 at 2009年11月27日 08:51
海坊主さま
こんにちは。父も73歳。20代で結婚したから、義理の母とも50年近い付き合いです。年月が長いからって本当の親子のようになれるってわけじゃないけど、限りなく「家族」に近い感情は持っていると思います。90過ぎても元気な義理の両親を父はとても尊敬しているのを日頃の口調からも感じます。
Posted by ダイアン・Mダイアン・M at 2009年11月28日 13:16
 
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