le cafe sympa

　久しぶりに日曜日が休み。桜坂劇場で「画家と庭師とカンパーニュ」を見た後、三越２階にあるＭ’ｓ　Ｃａｆｅに行った。一緒の妹はサンドイッチ、私は写真のベリーベリータルトセットというのを注文した。
　ここのメニューは写真付きだが、だいたいにおいてこういう場合、少しハッタリが多い。ちょっと写真とものが違うよ、というのが今までの経験だが、この「ベリーベリータルトセット」はそうじゃなかったね。タルトの上にラズベリー、ブルベリーが小山を作っているではありませんか。メニューの写真を上回っている出来。それにオレンジソースに好き好きハートまでついちゃって。味もよかったです。これなら少し高いと思ったけど、まあ許せるかなと思いました。
　三越には地下にＵＣＣのコーヒーコーナーがあって、近くの同じ地下にあるパン屋やケーキ屋から買ってきたものと一緒にコーヒーを飲めるようになっている。回りは買い物する人たちがいて、ざわめきがあるが、私は少しわさわさしたところでゆっくりコーヒーを飲むというのがわりと好きなので、このコーナーはお気に入りだ。
　三越で買い物をして少し休みたいときに利用するが、あまり席がないので満席だとＭ’ｓ　Ｃａｆｅに行こともある。ここは以前、ハロッズティールームだったので、その名残のある静かな場所だ。普段の日に行くと、７０、８０代の”おばさま”（ばあさま）たちでいっぱいである。静かに本を読む準備をしていても、声の大きいおばさまたちの話が耳に入り、聞きたくなくても聞かされてしまう。しょうがなく、本を閉じる。
　退職教員（思いこみだけど、そう見える）なのか、知識欲旺盛なおばさまが多く、そのときどきの新聞、テレビの話題が聞こえてくる。「オバマが大統領になってアメリカ変わるかね」「筑紫さん亡くなったね。タバコ吸ってたってね。ああいう仕事（ジャーナリスト）はタバコ放せないらしいね」。ちょうどこのニュースは続けてあった。よく勉強している人たちだなあとおばさま（ばあさま）たちの会話を聞きながら、感心する私だった。