春、3月は・・・

2012年03月05日

 春、3月は希望の季節であった。昨年の今頃、だれが1年後の3月を想像しただろうか。
来る日曜日、3月11日は東日本大震災から1年ということで、今週に入り、マスメディアはあの「悪夢の時間」を再現している。

 昨日(4日)、NHKで全国から寄せられた、大震災のその瞬間をカメラに収めた映像を放映していた。私たち沖縄の人間は、テレビに映った画面を覚えているが、個人で撮った映像は生々しく、衝撃が強く、音がすごく、自然の猛威に人間はなすすべもない、というのを確認させるものだった。映像を見ていてもショックなのに、実際にその場にいた人たちはどんな思いがしただろうか。舌足らずな表現になってしまうが、ほんとに今でも、東北を思うと胸が締め付けられる。

 朝日新聞が、2月下旬から「東北、千人の声」というのを掲載している。11日まで岩手、宮城、福島3県の人の「今の声」を紹介している。

 私が驚いたのが、70歳以上の人たちの前向きな姿勢。がれき処理や復興への政府の取り組みの遅れは今でも目に余るのだが、しかし、人々は毎日をがんばって生きている。「仮設住宅で、いろんなサークルがあり、それに参加するのが楽しみ」「この年(70代なかば)になって、新しい仲間ができてありがたい」「また、畑を始めたい」などなど、みんな希望を持っているのだ。戦後の混乱の中を・・と書いて、気がついたが、70代の方たちは、終戦直後は小学校になるかならないか、いっても10代前半の若者だった。無の中からの日本の高度成長の一翼を担ってきた人たちなのだ。強い意思を持っているはずである。脱帽。

 反対に、われわれ現役世代が将来への不安の言葉を残していたのが目立った。確かに、子供の将来、家のこと、年金、仕事、老いた両親など、肩にかかるものは大きく重い。しかしやっていくしかないだろう。まだまだこの言葉は続く。「がんばろう、日本」。春、3月はやはり希望の季節だ。


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Posted by ダイアン・M at 20:47│Comments(4)トピックス
この記事へのコメント
ダイアンさん

おはようございます。日本との仕事の関係で朝6時から出勤してます。
今日のブログ、かきっぷりはは実に素晴らしい!ほんとうにそうおもいます。
長い欧州生活で培ったものは生きるということは何がおきるかわからない。
私はビジネス中心の生活なのでつねに困難なことが起きても生きてることに感謝する基本を大切にしてます。

ほんとうにうなずく内容の今日のブログ!ありがとう!


さあ~、今日も頑張ろう!週末はガンガン、オスロで沖縄プロモート、会場ステージで沖縄セミナーをやってのけました。セミナーはマイケルが担当。

ダイアンさん、ヨーロッパ恋しくありませんか
Posted by ロンドンのMisae at 2012年03月06日 15:32
ロンドンのMisaeさま
お元気ですか?2月には会えずに申し訳ありません。
いつでも「自分」を見失わずに生きたいと思いますが、自然災害が起きると、どうなるかわかりません。

欧州はいつも恋しいです。昨年までは、仕事していると、食事しているとき、場所や時間かまわず、ふっとよく行ったカフェや歩いた通り、地下鉄の中、部屋から見えたエッフェル塔、公園など、いつも自分がいた生活のシーンがフラッシュバックのようにぱっ、ぱっ、ぱっと出てきたのですが、最近はその頻度が落ちています。
Posted by ダイアン・Mダイアン・M at 2012年03月07日 15:30
 (途中でアップされました)
 欧州には行きたい、NYにも行きたい。あ~、どっか行きたい。といつも思っています。
Posted by ダイアン・Mダイアン・M at 2012年03月07日 15:31
ダイアンさん

すっごく気持ちがわかります。私にはダイアンさんみたいな勇気がありません。欧州生活はやはり私には立ち去ることは出来ません。
しかし沖縄にはとても大切な一人ぽっちになった姉がいるし彼女の生活をしっかりサポートしなくてはいけない事情があるし少し体調が彼女よくないのでどうしても助けなくてはいけないのです。
私はいつも3ヶ月毎に那覇で暮らしてますがロンドンの街並みを思いながら過ごしてます。
仕事はく競争がいちだんと激しくなりなんだか泥沼に入ったようですが必ず沖縄に多くの欧州の方々を送り続け業界の方々のサポートをいつか勝ち取ります。
うらやましくなるかもしれませんが再来週買い物そして行きつけのレストランがあるCalaisに遊びに行ってきます。マイケルはフランス語流暢なので問題ないので。でもパリに行ってみたい。今度こそクリヨンに泊まってみたいです。
ダイアンさんどうぞいつでもロンドンにお越しください。待ってます!
Posted by ロンドンのMisae at 2012年03月07日 23:00
 
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