「わたしたちのオリンピック」

2012年07月27日

 「わたしたちのオリンピック」


 オリンピックに出場した女子選手による「わたしたちのオリンピック」(ベースボールマガジン社、1996年)という、五輪体験、報告記がある。編集はT.O.L会(トータル・オリンピック・レディス)。52人の女子選手が書いている。

 1932年のロス五輪から92年のバルセロナ、94年のリレハンメル(冬季)五輪に出場した日本の女子選手は、本書によると、476人。92年までは夏・冬合わせて金メダル5個、銀10個、銅13個。「例えメダルが取れなくても数多くの日本記録、数え切れないほどの感動的場面が生まれたことはご承知のとうりです」とまえがきにある。

 この本が出た96年のアトランタ五輪(アメリカ)から、女子選手はメダルを量産していく。一つには女子の種目が増えたことだろう。五輪の種目はほぼ男女平等だそうだ。

 私が小さいころの五輪で、女子のメダルというと、水泳の青木まゆみ(ミュンヘン五輪)と女子バレー(モントリオール五輪)しか記憶にない。それほど、女子はメダルに遠かった。環境やスポーツに対する考え方、女子教育などさまざまな要因があったのだろう。

 しかし、世界の壁に立ち向かい、汗と涙を流し、悔しい思いをした先輩たちがいたからこそ、今の女子選手の活躍があるのではないだろうか。「いつも先駆者はつらいものだ」。昔見たソ連(当時)のジャズ映画からのセリフを思い出す。

 さっそく女子サッカー、なでしこジャパンは白星発進。そして男子も。個人的には平泳ぎの北島康介、3大会連続の2冠なるかが、非常に興味ある。いよいよ、ロンドン五輪始まります。また、眠れない夜が続く。


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Posted by ダイアン・M at 23:12│Comments(0)私の本棚
 
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