「おくりびと」がオスカー

2009年02月24日

「おくりびと」がオスカー


 「おくりびと」(滝田洋二郎監督)がアカデミー賞外国語映画賞をもらった。日本映画では初のことらしい。すごい快挙に、国内の映画ファンはもちろん、日本国中が喜んでいる。思えば先週は、あることで日本の恥を国外に知らしたので、海外の人たちにもこの短編賞(加藤久仁生監督の「つきみのいえ」)を含めてのアカデミー賞ダブル受賞で、日本の株も取り返せたかもしれない。スポーツ紙はもちろん、沖縄の地元2紙も夕刊の総合面トップで伝えている。
 私も「おくりびと」を見たがいい映画だった。納棺師という地味なあまり知られていない仕事を持つ男性が主人公。本木雅弘が好演している。彼の軽い(軽薄ではない)演技で、「死」がテーマになっているこの映画を、重さから救っている部分もある。全編に笑い、そして涙があふれ、人間が「旅立つ」ときって、こわいものでもないんだ、「旅立つ」人を感謝の気持ちをこめて送っていこう、とそんなことを確認させた映画だった。
 オスカー08年度、他の受賞は作品賞が「スラムドッグ$ミリオネア」、監督賞はその映画を監督したダニー・ボイル。
 主演男優は2度目のショーン・ペン。彼が演じた「ミルク」はドキュメンタリーもあって、かなり前(16年ぐらい前)にNHKが放送していた。女優賞はケイト・ウインスレット(クラッシクな美人で、肉感的だと思うけど、この人に色気を感じないんだよね)。助演男優がヒース・レジャー。「ブロークバック・マウンテン」の彼は昨年亡くなっている。女優はスペイン娘ペネロップ・クロス。ペドロ・アドモドバールの「オール・アバウト・マザー」で国際的な女優になったペネロップ。アドモドバーの作品群に出ていた、ビクトリア・アブリルがフランスで、アントニオ・バンデラスがアメリカと国際的に活躍している。ペネロップのオスカー受賞にアドモドバールも喜んでいるだろう。


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宮本信子(2013-08-25 21:31)


Posted by ダイアン・M at 11:37│Comments(0)映画
 
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