わたし女ですもの

2009年09月18日



 沖縄の血が入っているといわれた伊東ゆかり。彼女の1975年のヒット曲「わたし女ですもの」だ。この年の紅白歌合戦からの動画。司会が声だけでわかる人もいるだろうが、懐かしや佐良直美である。今、ペット界で有名らしいです。

 この歌は、当時小学校6年だった私の好きな歌の一つだった。「いちどめはないた~」「わたしおんなでーすもの」というフレーズが好きだったのかな。歌詞は覚えていなかったけど、あとでよく聞いてびっくり。あまりにも「あなたについていきます。あなたしかいないの。他の人をみちゃいや」みたいな内容で、こんなに男にすがる歌だったのかよーと思った。
 75年はウィメンズリブの嵐がまだ吹いていて、確か「ピル解禁せよ」の中ビ連が頑張っていたころじゃないだろうか。国連提唱の国際婦人年で、女性の社会参加が声高く呼ばれていたこの年に「わたし女ですもの」。社会参加、男についていく(今じゃ少ないけど)、どっちがいいのかは別にして、大切なのは、「自分で選ぶ」ことだと思う。おっとー、歌謡曲から女性の生き方論に発展しそうになってきた。

 伊東ゆかりは独特の甘い声で、大人の、恋する女の歌をよく歌っている。リタ・クーリッジの「あなたしか見えない」もカバーしていたし、その中の「キスもうまくないわ」というフレーズに、久々の恋にとまどう(と想像して)大人の女性の心情をよくあらわしていた。こういう歌手って必要ですね。還暦を迎えていると思うけど、さらに深い大人の歌を歌ってほしい。

 


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Posted by ダイアン・M at 14:02│Comments(0)今日の音楽
 
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